近年、ホームパーティーやプレゼントなどにワインを選ばれる方も増えてきましたね。街角のバルで、安くておいしい銘柄に親しむ機会も増えました。「美味しい」「好きです」と言って下さる方もとても多くなりました。赤ワインや白、ロゼ、スパークリングと選べるタイプもいろいろ。 話しを聞こうとすると、「詳しくないので…」と前置きしてからワインが好きと言ってませんか。
詳しくなくても美味しいのは知っているはず。『好きな銘柄』もあるのに…です。周りにとても詳しい方がいるとなおさら口が重くなります。少し好きなだけでは、何か聞かれたら恥ずかしいからかもしれません。何故か、知識がないと気軽に飲んではいけなかったかのような、“うんちく”という足かせのあるお酒になっていました。ワインだけが特別な物のようなに、情報が独り歩きしていたのです。香りを何か違うものに例えるとか、味わいを複雑に表現するとか、開けたらすぐに飲まないと味が悪くなる…等。沢山の情報と余分な知識が、かえって飲みづらいわかり難いお酒にさせてきました。
でも、お酒好きな仲間が集まればそんな心配要りませんよね。少ししか知識がなくても、自分の好みのお酒を自信を持って勧めているはず。周りにわかってもらえるような、美味しく飲めるポイントを押さえているのも大事ですね。もっともっと、ワインを始めとする“お酒”が身近で楽しんで頂く機会が増えますように。そんな願いを持って20年以上ワインの仕事に関わってきました。私がワインスクールの講師、百貨店でのワインアドバイザー、レストランでのソムリエールとしてのキャリアを踏まえて、分かり易く、ワインの楽しみ方を様々な角度からお話しさせていただきます。